休業要請が出ている業種の方は家賃補助や
休業補償があるそうですが
呉服店には休業要請など出るはずもなく
緊急事態だからといって
店を閉めてしまえば売上はゼロになる訳で
開けていても、着物のような嗜好品はまったく
不急不要なわけで
定期的に行っている展示会やイベントもできず
非常に厳しい状況と相成りました。
それでも今のところ
少し時短はいたしましたが、一日もお店は休まず
(定休日はお休みしていますが)
営業しています。
お一人でもいらっしゃるかもしれない
その方のためにも、お店を閉める選択肢はありません。
お客様が一人も来られない日もあります。
でも
そんな中で、今だからできることをやってみようと思います。
コロナ後のことも見据えて
新しい分野にもチャレンジしていきます!
昨日は、着物を縫って下さっている仕立屋さんが
「はい、店長と女将にマスク作ってきましたよー」
と持参下さいました。
なかなか格好いいし
さすが和裁士! 仕立が美しい!
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人の優しさが身にしみます!
こんな時に、他人にちょっとした気遣いができる人って
素晴らしいなぁと思います。
見習いたいと思います。
さてさて今日は
「染替え」の実例をご紹介したいと思います。
《ビフォー》
「若い頃とっても好きでよく着ていたのよ!」
「でもちょっと派手になったから、色を変えて、また着たいのよ」
(60代の奥様)
オレンジ色のボカシになっている無地のきもの(単衣)。
汕頭(すわとう)刺繍が入っていて絵羽になっていますので
無地ですが、付下として着用できます。
《アフター》
色見本帳から選んでいただき
渋めのグリーンに染め変えました。
作業としましては
いったん着物を解いて、隅々までキレイに洗って
オレンジを脱色し、白生地の状態に戻します。
その後に、ご要望の色に染めます。
これから改めて仕立をすることになります。
汕頭刺繍はそのまま残り
まったく違う着物に生まれ変わりました。
きものはこういうことが出来る
「スローウェア」です!
とっても喜ばれて、この先また10年以上はこのお着物を
楽しんでいただけることと思います。
呉服のたなかは
お直しが得意です!
どんなことでも遠慮なく、お気軽にご相談下さい。
出来るだけのことをさせていただきます。